2024年の最新コレクション 比類なきエレガンスの現れ〈パルミジャーニ・フルリエ〉
1996年、メゾンの設立とともに「トリック」コレクションは発表された。
今年、最高のマテリアルを得、この上なく秀麗なデザインで再登場。
プラチナ製スケルトンやダイヤモンドウォッチも加わり、上質感際立つ。
トンダ PF スケルトン プラチナ
「トンダPFスケルトン」は2022年に発表されたが、今年はそのプラチナモデルが登場。ブレスレットまでプラチナというのは腕時計で例が少なく、さらにそれがスケルトン文字盤となると、稀少性はかなり高い。ミラノブルーの文字盤はサテン仕上げで落ち着いた味わいに富む。シースルーバック。自動巻き。プラチナ製ケース。径40㎜。18,447,000円(税込)
トリック プティ・セコンド
新生「トリック」のスモールセコンド搭載ウォッチ。文字盤、針、インデックス、そしてムーブメントまで、すべてゴールド製で、ケースはゴールドとプラチナの2種がある。単なるシンプルなデザインとは違う、上品なミニマリズムが漂う。全体の色調はル・コルビュジエが開発したカラーパレットから自然の色を参考にした。ストラップにはナポリのテーラーが使う「プント・ア・マーノ」というサルトリア・ステッチを施す。手巻き。写真はプラチナ製ケース。径40.6㎜。8,206,000円(税込)
トリック クロノグラフ ラトラパンテ
新生「トリック」のスプリットセコンド・ウォッチ。ふたつある対象の積算時間を、ふたつ同時に計測できる複雑機構を搭載する。二者競争の計測などに活用される。センターのクロノグラフ秒針が2本あり、通常は1本に重なっているが、計測途中でボタンを押すと秒針が2本に分かれ、別々に計測していく。インダイヤルは30分積算計、12時間積算計、スモールセコンド。手巻き。ローズゴールド製ケース。径42.5㎜。世界限定30本。21,285,000円(税込)
トンダ PF オートマティック
「トンダ」のレディースコレクションに、ケース径36㎜の新しいジュエリー・ウォッチが加わった。文字盤には12石のバゲットカットダイヤモンド、そしてベゼルの上にブリリアントカットダイヤモンドがセッティングされる。写真のモデルはさらにゴールドブレスレットの両サイドにもダイヤモンドが配され、流れる銀河のような輝きを表現。文字盤の色は写真のサンドゴールドの他、ウォームグレーもあり。シースルーバック。自動巻き。ローズゴールド製ケース。径36㎜。12,441,000円(税込)
〈パルミジャーニ・フルリエ〉では創立25周年を迎えた2021年、新たなCEOにグイド・テレーニ氏が就任した。
名門ジュエラーの時計部門を成功させた敏腕実業家であり、現在はパルミジャーニ氏と共にメゾンを支えている。
2024年の新作コレクションには、新リーダーの意向も汲んだ意欲作が登場。
その筆頭は第一作「トリック」の再構築だ。
〈パルミジャーニ・フルリエ〉はドレスウォッチの本質を再度見つめた。
それは過剰な演出を排除し、代わりに最上のエレメントを用いて、静謐な美意識を具現化させるものだった。
こうしてケースはもちろん、文字盤も針もそしてムーブメントまでゴールド製という新「トリック」が誕生した。
文字盤にはマットなグレイン仕上げを施し、アリゲーター・ストラップにはヌバック加工を採用。
無論、ベゼルにはメゾンのデザイン哲学であるローレット加工の装飾を施す。
世界限定30本のスプリットセコンドウォッチも加わった。
またもうひとつの代表作「トンダ」からは、プラチナ製のスケルトンウォッチが登場した。
ハンドワークで繊細に面取されたスケルトン文字盤にはミラノブルーの色を採用。
ケース厚は8.5㎜という薄型ウォッチだ。
さらにレディースウォッチにも新作が誕生。
「トンダ PF オートマティック」はベゼルやブレスレットにダイヤモンドを丁寧にセットし、文字盤のアワーマーカーにはバゲットカット・ダイヤモンドを配する。
ちなみに〈パルミジャーニ・フルリエ〉では、エシカルなダイヤモンドとゴールドのみを使用、社会的責任を果たす。
ギヨーシェ彫りの文字盤がいかにも上品な面持ち。
真の時計愛好家が価値を認めるウォッチ、それが〈パルミジャーニ・フルリエ〉だ。
まさしくエレガントなスイスウォッチの名品である。