川を航行する五つ星ホテルで アンコール・ワットを目指す

川を航行する五つ星ホテルで アンコール・ワットを目指す

飛行機は選ばず、あえてリバークルーズで遺跡群の地へ。
〈アクア・メコン〉は最上の設備とサービスを誇るクルーズ船。
カンボジアの歴史と文化、自然に触れながら、川を上った。

プノンペンの港から乗り込んだのはスモール・ラグジュアリーなクルーズ船〈アクア・メコン〉だ。運営はアマゾン川をゆく優雅な探検クルーズで名を馳せたアクア・エクスペディションズ社。直近3年間も、米国『トラベル&レジャー』誌にて「ベスト・リバークルーズ・ライン」のトップ3にランクされている。

〈アクア・メコン〉はベトナムのホーチミン、プノンペン、そしてアンコール・ワットのあるシェムリアップをつなぐ、メコン川とその支流のリバークルーズ船。プノンペンからシェムリアップまで飛行機なら1時間だが、今回はこの船で3日間をかけ、貴重な体験を味わった。

全長62.4m、700トン、客室数は20室、と決して大きな船ではない。それだけにきめの細かいサービスを約束。乗客定員40名に対し、乗務員も40名という手厚い体制でゲストをもてなす。客室はすべて30㎡あるスイートであり、床から天井まで全面に視界が広がるパノラマウインドウを備える。バルコニー付きは定員2名、バルコニーなしは定員3名であり、コネクティングルーム仕様も用意する。ベッドはキングサイズまたはツインベッドが選べ、バスルームにはウォークインシャワーとレインシャワーを完備。他にもバスローブやエスプレッソマシン、各種アメニティなど五つ星ホテル同等のサービスを提供する。では次ページで、〈アクア・メコン〉ならではという充実したクルーズスタイルと、特別なエクスカーションをお伝えしよう。

〈アクア・メコン〉の1階には客室の他、本格的なスパが備わる。そして2階にはダイニング、ブティック、ロビーラウンジ。さらに3階にはプール、ジム、シアター、デッキなどを配置する。ツアーはオールインクルーシブであり、全行程の食事をはじめ、ハウスワイン、ビール、ソフトドリンクなどが含まれる。Wi-Fiも船内で制限なしに利用可。iPadのレンタルもあり、スイートで映画を楽しむことも可能だ。

しかし何より貴重なサービスは、毎日実施される独自のエクスカーションだろう。個人では機会が限られるカンボジアのリアルな文化や大自然と触れ合える。〈アクア・メコン〉は小型ボートを搭載しており、これに乗り換えて川の近郊に向かう。そのひとつに精巧な銀細工で知られるコ・チェン村がある。カンボジア王室が訪問先の要人に贈呈するシルバーウエアがここで作られる。

あるいは古都ウドンに向かい、厳格な仏教修行の実像を学ぶのも興味深い。一方、伝統陶芸で知られるカンポンチュナンでは水上集落を訪問。住宅、農地、市場から警察署まで川面に浮いている。その水上生活は、実はポル・ポト時代に陸地から逃れてきた避難民がルーツと聞いた。ちなみに〈アクア・メコン〉は自転車も積んでおり、場所次第でサイクリングも可能。エクスカーションには英語の通訳ガイドが同行するので不自由はない。野鳥などの自然観察ツアーは欧米からのゲストにとかく人気だ。

こうして3日間の充実したリバークルーズを満喫し、船はいよいよ遺跡群が待つ地へ近づく。

Aqua Mekong
アクア・メコン

日本からの予約・問合せ先 
インターナショナル・クルーズ・マーケティング
TEL:03-6434-5401
URL:www.icmjapan.co.jp/aqua
※2026年度の〈アクア・メコン〉がプノンペン~シェムリ
アップ間を航行する期間は、トンレサップ川の水位が高
い9月~1月。