
“螺鈿の輝き”と絹織物の 伝統が織りなす唯一品
夜光貝などを装飾に仕立てる螺鈿。
虹色に輝く貝殻の内側を削り出し、漆器の表面に使われることが一般的だが、その輝きと美しさを絹織物に取り入れた世界唯一の工芸品が京都は丹後にある。
1300年以上にわたる絹織物の歴史を誇る丹後地方。
そこで、1976年に民谷勝一郎氏が「貝殻を織物にできたら」との思いから2年の研究を経て生み出したのが民谷螺鈿の螺鈿織だ。
京都西陣に伝わる伝統技法「引き箔」を応用。
薄く板状に削った貝殻を貼り絵のように和紙に張り付けたものを平糸状に裁断、これを緯糸(ヌキイト、横糸のこと)にして絹糸と共に一本一本揃えながら織り進めて作り上げる。
「きもの」文化を母体としつつ、高級螺鈿帯の精密技法がオリジナル品にそのまま生かされている。
現在、その技術は「ブレスレット」「長財布」といった作品として世界中で大きな注目を浴び、テキスタイルは様々なブランドに採用されている。
「螺鈿織は、きもの帯を母体としてファッション、インテリアなどの分野で新たな派生と発展を続けております。先人から伝わる文化、なりわい、歴史から育まれたオリジナルをイノベーションに繋げ、後世に繋げていくことを目指しています」と2代目の民谷共路氏は語る。
さらに読者の方へのおすすめ商品も教えてくれた。
「カードケースは螺鈿帯の意匠からデザインを抜き出し、高級螺鈿帯の精密技法がそのまま活かされた、世界に類をみない日本独特のオリジナル品です。ラグジュアリーアイテムとして特別なプレゼントなどにご活用いただければと思います」。
ぜひ、その煌きをあなたの手元に置いてみてほしい。
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工房代表 民谷 共路
京都の帯問屋での勤務を経て、家業の帯工房を継ぐ。創業者である父が開発した螺鈿織を世界に発信。京丹後からテキスタイルの新たな価値の創造を目指す。
民谷螺鈿
- 住所:
- 京都府京丹後市丹後町三宅 312
- 電話番号:
- 0772-75-0978