高級ウォッチのコレクターに共通する悩みに、多く所有する機械式時計を常に稼働させておくことが挙げられる。

また防犯の備えも必要だ。

金庫に収納しておけば安心だが、自慢のコレクションならば、毎日手軽に鑑賞したいもの。

そこで腕時計愛好家の方々に、究極のクロック&ウォッチワインダーをご紹介したい。

独ミュンヘン郊外のアトリエで、最新の電子技術と最高の職人技をもって唯一無二の製品を生み出すマニュファクチュール、＜エルウィン・サトラー＞である。

1958年、同地で創業。高温焼成エナメル文字盤、ブルースティール針に代表される高級腕時計の精妙な装飾技を用い、柱時計を製造してきた。

無論、技術力の高さはメカニズムにもおよび、ムーブメントは完全自社製造。

そして近年、世界で注目されるのが同社の超高級ワインダーだ。「ロタリス30」はその最上級機種。

ワインダーは30本まで収納し、世界に流通する12,000種以上の時計データをデジタル化して、ムーブメントごとに最適な回転を供給する。

本体正面は2層の強化ガラスで守られ、指紋認証で扉が開く。

また内部のLEDを消すとほぼ時計は見えなくなるので、自分が見たいときだけ楽しめ、セキュリティ面も安心。

機能性、防犯性、美しさを兼ね備えた、クロック&ワインダーの最高峰だ。　

一方で、振り子とオモリが優美に稼働し、クラシックな味わいに満ちたコレクションには「トロヤ ソナタM」がある。

柱時計らしくゴングを鳴らし、本体の両側に16本分のワインダーと下部に電子金庫を装備する。　

高級腕時計コレクターを唸らせるエルウィン・サトラー、ぜひ自宅に備えたい。