ブルゴーニュのグラン・クリュ 〝コルトンの丘〟が育む雫 ――〈ヌマ・コルニュ〉
新進気鋭のテロワールの表現者、〈ヌマ・コルニュ〉。
ブルゴーニュの特級畑から生み出す、その革新性と実力。
〈ヌマ・コルニュ〉。まだ聞き慣れない名かもしれないが、フランス・南ローヌ地方に拠点を構えるワイナリーである。フランス国内にとどまらず、スイスやオーストラリアなどで醸造経験を重ねたのち、2020年にプロジェクトが始動。若いブランドでありながら、その卓越したテロワール表現と完成度の高さにより、すでに愛好家や業界関係者の間で注目を集めている。

〈ヌマ・コルニュ〉が惚れ込んだのは、ブルゴーニュにあるわずか3.5ヘクタールのブドウ畑である。そこはブルゴーニュでも数少ないグラン・クリュが存在する特別な区画のひとつ。
起伏に富んだ丘陵地に広がり、冷涼な気候のもとでブドウはゆっくりと成熟する。石灰質や粘土質、さらに丸みを帯びた小石が混在する土壌は、水はけに優れつつも適度な保水性を保ち、果実に凝縮感とミネラルをもたらす理想的な環境を形成している。その味わいはいずれも高い評価を得ているが、なかでも〈コルトン・シャルルマーニュ2021〉は、グラスに注ぐと白い花や柑橘を思わせるアロマに、スパイスやハーブのニュアンスが重なり、緻密で奥行きのある香りを放つ。口に含めば、張りのある酸と豊かなミネラル、そして滑らかな質感が調和し、洗練されたエレガンスを体現する仕上がりだ。若いヴィンテージであっても完成度は高く、熟成によってさらなる複雑さと深みを帯びていくポテンシャルも感じさせる。

限られた畑から生まれる生産量はごくわずかであり、その希少性ゆえ市場での流通も多くはない。しかし、だからこそ“いま知っておくべきワイン”としての価値は高い。
ヌマ・コルニュは、南ローヌとブルゴーニュ、ふたつのテロワールを横断する稀有な存在として、次代を担うワイナリーのひとつといえるだろう。
