<パテック フィリップ> 技と美が奏でる永遠の調べ
世界最大の高級時計見本市Watches& Wonders 2025で〈パテック フィリップ〉は、至高の手巻きデスククロックを発表した。
1923年と1927年に、アメリカ人コレクターのジェームズ・ウォード・パッカードとヘンリー・グレープス・ジュニアに向けて製作されたモデル(現在はパテック フィリップ・ミュージアムに所蔵)からインスピレーションを得て、誕生したこのモデルは、クラシカルな魅力溢れる外装とは裏腹に、31日間のパワーリザーブと日差±1秒の計時精度という、卓越したパテック フィリップの最新技術が凝縮されている。

本作に搭載されているのは、7年に及ぶ開発のすえ完成したレクタングラー型ムーブメント「キャリバー86-135 PENDS IRM Q SE」。912個もの部品総数で構成されるムーブメントは、9件もの特許を出願中。3つの香箱を直列に連結することで31日間という長時間駆動を実現し、心臓部には1か月を通してテンプの安定した振り角を維持する特許取得の定力機構を備えている。
また、アメリカン・ウォールナットの化粧板を用いたメカニカル・ダッシュボードが左開きのヒンジ付きカバー内に格納され、プッシュボタン式のコントロールパネルにより、直感的かつシンプルな操作を実現。機能性と美意識が見事に調和している。
外装もまた、芸術の域に達している。スターリング・シルバーのキャビネットには、手仕上げギヨシェ装飾の渦巻き模様が刻まれた緑フランケ本七宝のパネルが優雅に輝く。上部パネルとベゼルには彫金による“綱”のモチーフが施され、四隅には翼を持つライオンの装飾が配されている。1923年製クロックの意匠を踏襲しつつ、現代の技術で甦らせたその造形は、時を超える美の象徴といえよう。
技術と美、精度と詩情。そのすべてを内包するこの作品は、〈パテック フィリップ〉が掲げる“時を受け継ぐ”という理念の新たな結晶である。精緻なムーブメントの鼓動が、21世紀の時計芸術に新たな頁を刻みはじめている。
パテック フィリップ
コンプリケーテッド・デスククロック
希少なハンドクラフ
Ref.27000M
キャビネット:スターリング・シルバー。手仕上げギヨシェ
装飾、緑七宝パネル(フランケ七宝)。金めっき装飾(イエ
ローゴールドのめっきを施したシルバー)。
サイズ:164.6x125mm。厚さ:76.73mm。非防水(湿
気・埃にのみ対処)。
ムーブメント:手巻き。キャリバー 86-135 PEND S IRM
Q SE。永久カレンダー。曜日、月、閏年サイクル、昼夜を
窓表示。日付を指針表示。移動フレームによる週番号表
示。ムーンフェイズ。サブダイヤルによる時・分表示。大型
センター秒針(ジャンピング・セコンド)。センター・パ
ワーリザーブ指針表示。
文字盤:シルバー・オパーリン文字盤、ブラック転写表示。
価格:188,790,000円(税込)
問い合わせ:03-3255-8109(パテック フィリップ ジャパ
ン・インフォメーションセンター)