紀元前から続く自然医療アーユルヴェーダを知る

紀元前から続く自然医療アーユルヴェーダを知る

アーユルヴェーダは通常のスパトリートメントとは全く異なる伝統医療。

専任医師による体質診断があり、食事を重視し、数日をかけて施術する。

もしもスリランカ滞在に余裕があれば、心身のバランスを取り戻したい。

アーユルヴェーダとはサンスクリット語で「生命の科学」を意味する。

紀元前5世紀頃、ヒマラヤの麓で体系化された心身回復医療だ。

スリランカには紀元前3世紀頃に渡来。

この島は発祥地インドよりも薬草やハーブの種類が多く、二千年を超えてこの伝統医療を発達させてきた。

アーユルヴェーダはリラクゼーションではなく医療なので、まず専門の医師による体質診断がある。

人間にはヴァータ、ピッタ、カパと呼ばれる三つのドーシャ(エネルギー)が流れているが、一人ひとりその優勢度合いは異なり、体質の違いが生まれるという。

診断を受け、その上で最適な食事療法とトリートメントが決まる。

ツーリスト用の最短体験でも3日間、本来なら1 0 日ほどかけるのがアーユルヴェーダ。

まずは体内の老廃物排出から始まる。

朝食は薬草粥とフルーツ。

昼食にはハーブやスパイス、ココナツミルクを混ぜた野菜カレーなどを。

プログラムにはメディテーションやヨガも加わる。

何よりも重要なのはオイルを使ったトリートメントだ。

樹皮、根、花、薬草、水牛の精製バター、椰子油など、スリランカの天然素材を何日もかけて煮出し精製した数十種類のオイルを、体質や症状に合わせて一人ひとりに適したオイルに調合する。

ツーリストが受けるなら、やはりリゾートホテル内の施設が安心だ。

心身のメンテナンス、アーユルヴェーダは現代人にこそ必要かもしれない。