歴史的な列車に揺られてティーカントリーを訪ね、紅茶農園の領主を気取る

歴史的な列車に揺られてティーカントリーを訪ね、紅茶農園の領主を気取る

スリランカとは「光り輝く島」を指す。

インド洋に浮かぶ自然豊かな島だ。

稀有な歴史遺産、セイロンティーの高原、トロピカルリゾートの原点。

北海道ほどのこの南の国には、溢れるばかりの感動が待っていた。

セイロンティーこそ、スリランカを代表する産業文化だ。

島中央の丘陵地帯には、一面の茶畑がどこまでも続く。

豪華列車を手配し、紅茶をテーマに上質な休日を過ごした。

長く、スリランカの経済を支えてきた産業がセイロンティー。

セイロンはスリランカの旧称であり、同国は世界最大の紅茶輸出国だ。

熱帯ながら、丘陵地帯の平均気温は約16℃と過ごしやすい。

そこで19世紀中頃から、旧宗主国の英国人たちが高原にティーカントリーを築いた。 

かつてセイロン島はコーヒー栽培が主産業だった。

しかし伝染病によりコーヒーの樹が全滅。

そこでスコットランド人のジェームス・テイラーが茶の樹を植樹。

独自に葉の発酵を促す、揉捻法も考案した。

茶の生産が拡大すると、茶畑の高地から古都キャンディを経由し、コロンボまで紅茶を運ぶ「紅茶鉄道」が敷設された。

英国統治時代に利用された蒸気機関車が、チャーター専用の豪華客室列車〈ヴァイスロイII〉として復活している。

車窓の風景と紅茶の風味を活かした料理を楽しみながら、茶葉の大地を目指した。

向かった先、ヌワラ・エリヤは標高1800mの高地。

昔から紅茶の集積場として栄えたが、英国人たちは故郷を思わせる気候を愛しみ、英国趣味の避暑地を生んだ。

街には往時の競馬場やゴルフコースが現存する。

一方で紅茶の歴史と文化を学ぶならば、キャンディにある〈セイロンティー・ミュージアム〉で150年前の紅茶製造機などを見学してみたい。

紅茶をテーマに、懐かしき時代を思う旅。

そのハイライトには上品なリゾート施設が待っている。

〈セイロンティー・トレイルズ〉は、世界的な紅茶ブランド〈ディルマ〉が運営するホテル。

五つの英国調コロニアル建物を修復し、オールインクルーシブのバカンスを提供。

客室にはミニバーもなく、すべては専用バトラーに任せるのみ。

あたかも紅茶農園の領主になった気分である。

高原で英国貴族風の休暇、そんなスリランカも素敵だ。

Viceroy II/ヴァイスロイII

日本での問い合わせ:
ジェットウィング 日本オフィス
電話番号:
03-3476-7277

セイロンティー・トレイルズ

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