“銅製アイスペール”で 華やかな時間を<モメンタムファクトリー・Orii>
富山の伝統工芸品である高岡銅器。
その歴史は1600年代前半、ルーツを辿ると室町時代まで遡るが、いまその価値は新たな注目を浴びている。
「高岡銅器の伝統的な着色技法を進化させ、薬品や糠床、大根おろしなどの食品を使い、更に熱などを加える事により独特な色味や模様を出しています」。
そう語るのは折井宏司氏だ。
折井氏が生み出す銅器は、美術品から日用品、カトラリーにいたるまで幅広く、そのデザイン性もさることながら、氏が語ったように独特な色と模様が目を引く。
これは化学反応による着色であり、色を塗っているのではない。
「数ある金属の中でこのような多様な変化で色を出すことのできるのは銅のみです。着色後の仕上げにクリアコーティングをして表面を硬化させていますので、そのままの風合いを長くお楽しみいただけます」。
折井氏は自身の作品だけでなく、金沢伝統箔「縁付」の技を継承する<箔座>や台湾の<DOTDESIGN>とのコラボレーションなども積極的におこない、銅器の可能性と魅力をさまざまな形で伝えている。その中で読者へとおすすめしたいのがアイスペールだ。
「弊社のアイスペールの外側は多様な色で飾ることができ内側は銅そのものの色となっており、そのコントラストをお楽しみいただけます」。
また銅には抗菌作用もあり、熱伝導率も高いため氷を入れると容器内の氷が溶けにくく長持ちするのも利点だ。
このアイスペールにお気に入りのボトルを入れ、食事の時間に華やかさを演出したい。
折井氏の作品は日常のなかに伝統工芸が息づく素晴らしさを教えてくれる。
銅の特性を活かした一輪挿しなども家の中で特別な空間を生み出してくれることだろう。
specialist_01
折井宏司
1970年 富山県高岡市生。高岡銅器の伝統的着色技法を応用し、銅板・真鍮板・鉄板へ新たな発色を確立。内壁素材・インテリア・エクステリア用品・クラフト作品・ファッションアイテムなど様々な分野に展開している。
モメンタムファクトリー・Orii
- 住所:
- 富山県高岡市長江530 折井着色所
- 電話番号:
- 0766-23-9685
- 営業時間:
- 10:00~17:00(本社工場)