隠れ家 「広尾 小野木」 で味わう和の饗宴

隠れ家 「広尾 小野木」 で味わう和の饗宴

知る人ぞ知る和食の名店「広尾 小野木」。
旬の食材を巧みに生かした繊細な料理、洗練された空間とおもてなしが、
記憶に残る一夜を演出する大人の隠れ家だ。

 

東京メトロ広尾駅から徒歩5分。喧騒を離れた通りにひっそりと佇むビルの2階に、和食の名店「広尾 小野木」はある。控えめな佇まいながら、扉を開けた瞬間、凛とした空気と木の温もりが調和した上質な空間が広がる。柔らかな灯りが檜のカウンターを照らし、季節の野菜などが彩りを添える。奥にはプライベート感あふれる個室もあり、大切な人との食事や接待、あるいは一人静かに旬を味わう夜など、さまざまな場面に寄り添う懐の深さを持つ。

店主・小野木茂樹氏は、渋谷の人気和食店で料理長を務めた後、2007年に自身の名を冠したこの店を開いた。以来、旬を見極め、素材の声を聴くように調理するその繊細な仕事ぶりで、多くの美食家を魅了してきた。食材の仕入れから器の選定に至るまで一切の妥協がなく、料理は一皿ごとに季節の移ろいと日本の美意識を感じさせる。

人気のコースは、魚料理と赤城牛をともに楽しめる構成で、前菜から椀物、焼き物、そして締めの炊き込みご飯まで、緩やかに流れるようなストーリーを描く。中でも評判の「海老“び”の炊き込みご飯」は、オマール海老を丸ごと一匹使い、貝や昆布の出汁が織りなす深い旨味と香ばしい香りが一体となった贅沢な逸品。オマール海老が豪快に盛られた釜から立ち上る香りが、食通の心をとらえて離さない。

また、同店の隣には別館「オトナリ」があり、そばと和食を気軽に楽しめる趣向となっている。看板料理の「温そば」は、クエやノドグロ、地鶏の骨をそれぞれ別鍋で2日かけて丁寧に煮出した出汁に、自家製刺身醤油の返しを合わせるこだわりよう。店内で手打ちされるそばは喉越し滑らかで、出汁の旨味と一体となり、思わずため息がもれるほどの完成度だ。

素材、空間、そして人。そのすべてが調和した「広尾 小野木」「和食と蕎麦 オトナリ」でのひとときは、まさに「和の饗宴」。静けさの中に贅が息づくこの隠れ家で、四季の移ろいを舌と心で堪能したい。

 

オトナリ
Otonari

    

住所:東京都渋谷区広尾5-8-12 HIROO FIVE 1F
電話番号:03-6447-7657(広尾 小野木)
営業時間:12:00~14:00 ※ランチは月数回のみ
※夜は小野木の別館となる

 

 

広尾 小野木
Hiroo Onogi

住所:東京都渋谷区広尾5-8-11 2F
電話番号:03-6447-7657
営業時間:18:00~23:00
※食材がなくなり次第終了
定休日:日曜、祝日、ほか不定休あり