シンガポールという場が生み出す 世界屈指の美食体験

シンガポールという場が生み出す 世界屈指の美食体験

いま、シンガポールは金融、エンターテイメント、
リゾートがミックスアップされ、
新たなフェーズへと入ろうとしている。
もちろん、食においてもシンガポールならではの美食が生まれているが、
今回はそのなかでもマリーナベイ・サンズの協力のもと、
限られた人しか入ることができないミシェラン1つ星のレストランへ取材することができた。その全貌をお伝えする。

 

シンガポールのランドマークとも言えるマリーナベイ・サンズには、およそ60軒を越える飲食店があり、古今東西、ファストフードから高級料理まであらゆるグルメが楽しめる。そのなかでも、とりわけ特別なシグネチャーレストランが< Waku Ghin(ワクギン)>だ。 オーストラリアで長年活躍し、世界中のセレブリティから注目を集め続ける<Tetsuya’s>のオーナーシェフであるTetsuya Wakudaによる渾身の創作料理を提供する同店は、まさにシンガポールという地とWakudaシェフの才能だからこそできる唯一無二の料理店といえる。

その店内は日本の美意識から着想を得た落ち着いた空間で統一されており、自然素材を活かしたデザインによって、洗練されたなかに静謐な雰囲気を纏っている。料理は、「10席限定のシェフズテーブル」で高い評価を受けているギュスタシオン体験をはじめ、カウンター席、プライベートダイニングなど多様なスタイルで楽しめるが、おすすめは季節の超一流素材を用いたコース料理だ。

たとえば「牡丹海老のマリネ、北海道産バフン雲丹、オシェトラキャビアを添え」やオーストラリアの<Tetsuya’s>でも提供される「タスマニア産オーシャントラウトのコンフィ」といったシグネチャーとともに、それぞれの季節に合わせた世界中の食材を活かした和の技法と西洋的アプローチを融合する逸品が供されている。これはWakuda氏曰く、北半球と南半球において一流の食材が短時間で厨房に届くことでその鮮度と質を最大限に生かせるというシンガポールならではの地の利があるという。

また、食材の調達にも真摯に向き合っており、持続可能性を掲げ、MSC/ASC認証を受けた魚介類の使用、絶滅危惧種の使用禁止。そしてシンガポール近郊や周辺地域の農家からハーブや野菜を仕入れるなどの取り組みを実施し、世界中から<Waku Ghin>は単なる高級レストランに留まらず、素材・技術・空間すべてにわたり“ラグジュアリー”と“静謐”の融合を体現している。

シンガポール滞在時において、ひとときの日常を離れ、味覚とデザインと物語に没入したい旅慣れたゲストにとって、より良いアクセントを加えてくれる美食体験と言えるだろう。

 

Waku Ghin
ワクギン

ADRESS:10 Bayfront Ave, #02-03 The Shoppes, Marina Bay Sands, シンガポール 018956
TEL:+65 6688 8507
URL:https://jp.marinabaysands.com/restaurants/waku-ghin.html