
豊かに熟成された滑らかな余韻、永遠のコニャック
1905年にコニャックのコレクターとして知られたアベール・テスロンにより設立されたテスロン社。
フランスのボルドー北部コニャック地方で格付けXO(熟成期間10年以上)以上の長い熟成期間を経たハイ エンドのコニャックだけを手がけてきたことで知られる屈指の古酒専門メーカーだ。
創業以来保管され続けてきた圧巻の古酒コレクションはもはや他の追随を許さない域に達している。エイジングを表示せず、様々な原酒をブレンドして深みと豊かな味わいを醸す妙技こそがコニャックの神髄といわれるが、テスロン社は現在では入手不可能な貴重な古酒を用いすばらしいコニャックを作り続けてきた。
テスロンには「LOT」と呼ばれるランクのようなものがある。
このLOTの後に続く数字は西暦下2桁を意味しており、そのコニャックがもっとも若いものでもその西暦以前の古酒を使用して作られているということを示している。
例えば「LOT90」であれば1990年以前の原酒で構成されたコニャック、という具合だ。
そのテスロンのなかで最もおすすめしたいのが、テスロンを代表する逸品といわれる「テスロン LOT29 エクセプション」。
ワイン評論家として著名なロバート・パーカー氏が2005年におこなわれたボルドーワイン格付け誕生150周年記念の晩餐会と2007年のチャリティーディナーの2回に渡り、唯一最高得点100点をつけた究極のコニャックである。
パーカー氏に「自分が味わったなかで最も素晴らしいコニャック」と言わしめたLOT29は全世界で4000本以下しか流通していないといわれる非常に稀少なもの。
最高品質のコニャックを生み出すことで知られるグランド・シャンパーニュ地区のユニブラン種、フォルブランシュ種、コロンバール種の3種をブレンドして作られた。
非常に小さな銅製のポットスティルで蒸留され、リムーザン産オーク材の樽で熟成させたテスロンならではの風味を持つ。
悠久の時に熟成を重ねた至高のビンテージを味わってみてはいかがだろうか。