一切の妥協を許さない 新進気鋭のスペインワイン

一切の妥協を許さない 新進気鋭のスペインワイン

スペインの太陽とイベリア半島の肥沃な土壌が生み出すワインが、いま新たな注目を浴びている。

そのなかでも、スペインでも著名なワイン産地・リオハを代表する新進気鋭のワイナリー「ボデガス・ロダ」を紹介しよう。

スペインの北東部に位置するスペインを代表するワイン産地・リオハ。

リオハのアルタ地区は、州を東西に流れるエブロ川上流の標高500メートルから800メートルの起伏に富んだ傾斜地にある。

エブロ川周辺は鉄分を多く含んだ粘土質土壌や沖積土の土壌を持ち、豊かな酸味とコクをもつ熟成向きの高品質赤ワインの名醸地として夙(つと) に有名だ。

そしてそのアルタ地区を代表するワイナリーのひとつが「ボデガス・ロダ」である。

ボデガス・ロダは1987年、マリオ・ロットラント氏によって設立された。比較的新しいワイナリーだが、「スペイン最高のワインをつくりたい」というロットラント氏の熱い思いのもと、最新の設備と先進の技術を導入し、土地の選定からブドウの栽培、醸造、熟成に至るまでのすべての工程において完璧を期した高品質のワイン を造り続けてきた。

その結果、設立間もないころから主要な国際ワイン評価誌において高得点を連続して獲得。

リオハのトップワイナリーの一角として確固たる地位を築いてきた。

ロダのワイン造りの哲学は、前述のように「土地の準備から熟成の最終段階まで、ワイン造りのあらゆる段階で完墜を求めること」だ。

これを実現するためにロダは大規模な研究チームを設置。

このチームが研究に研究を重ね、設立から実際にワインが出荷できるまでに10年もの月日を要した。

そのこだわりは農法にも及び、農薬の使用は極力避け、化学肥料は一切使用していない。

毎年28の自社畑、契約畑の中から出来の良い17の畑を選び、そこで収穫したブドウのみを使用してワインを醸造。

「常に素晴らしい品質でなくてはならない」という哲学のもと、一切の妥協を許さないワイン造りをおこなっている。

そんなロダの中でも最高級といわれているのが「ボデガス・ロダ シルシオン」。

樹齢60年以上の樹から、よく育ったものを1 本1 本を見て回り、最高のブドウを実らせた樹を選抜、スペインの代表的な赤ワイン用ブドウ品種、テンプラニーリョ主体、黒ブドウ品種のグラシアーノからなる至高のワインだ。

ブドウの甘味・酸味・タンニン分や樽から抽出されたエキス分などが凝縮されており、14.5%以上という非常に高いアルコール度数を豊かな果実のフレーバーと力強さで包み込んでいる。


ゴージャスさと長い余韻を持った「スペイン最高のワイン」はこれからの季節の食卓を豊かに彩ってくれるだろう。