アートコレクターの客室に 宿泊する好奇心『node hotel』

アートコレクターの客室に 宿泊する好奇心『node hotel』

ただラグジュアリーなだけでなく滞在を特別なものにするアートホテル。

そのなかでも独自のアートホテルが点在する京都から厳選した宿を紹介する。

それぞれに映し出すアートのカタチとは?

京都とアートホテルその蜜月

コンセプトは「アートコレクターの住まいのようなホテル」。

たしかに部屋にテレビはなく、ベッドと椅子、そしてバスルームが備えられている上品なゲストルームのようだ。

しかし、そこにはアートと向き合うミニマルな場所が存在する。

部屋に入室したとき、バスルームから出てきたとき、就寝起床時。

壁に掛けられたアートが常に自分の視界へと入り、“アートがそこにあること”が自然の風景となっていく。

また、廊下にも絵画から立体物までさまざまな作品が置かれているほか、自室のワーキングデスクに置かれている本の中には飾られているアーティストの作品集があるなど、ちょっとした時間のなかでも、アートと自分の距離が縮まるような心遣いもうれしい。 

1階のレストランはギャラリーと併用。

ローカルのゲストで賑わうが、夜からのディナータイムでは海外の方も多く集うなど様相が変わる。

アートと共に飲食を酌み交わす。

そこを抜けて自室に戻ると静寂のなかアートと共に体と心を休める。

備え付けのブルートゥーススピーカーで好きな音楽を流すのもいい。

それはホテルというより、たしかにゲストルーム、もっと言えば欧米にあるアーティスティックなアパートメントの一室に戻ったような気持ちにもなる。

この感覚を裏付けるようにゲストは欧米から訪れる方も多く、非常に好評とのことだ。

このホテルをチェックアウトし、自分の家へと帰ったときには部屋にアートを置きたくなる。

そんな気にさせてくれるホテルだ。

node hotel

住所:
京都市中京区四条西洞院上ル蟷螂山町 461
電話番号:
075-221-8800

photographs / Shinichi Tomikawa